当院では、新生児医療に精通した小児科医が出生後の赤ちゃんを全員診察し、健康を管理しています。
又、胎児仮死など、産まれてすぐに小児科医の診察・治療を必要とする可能性が高い場合などは、小児科医の立会いの下に出産管理が行われております。

退院後の外来では、継続的に赤ちゃんの健康状態をチェックする小児科定期健診を行っております。
赤ちゃんのことで、「昨日と比べて元気がないようだけど大丈夫かしら」、「湿疹が増えてきたけれど、薬を塗ったほうがいいのかしら」など、ちょっとした疑問でも相談していただければ結構です。



入院中は小児科医による赤ちゃんの診察を毎週月曜日・金曜日に行っています。



当院を退院されてからは、小児科1ヶ月健診にて赤ちゃんの健康状態をチェックさせていただきます。
生後1ヶ月の赤ちゃんの体重増加は個人差が大きいため、体重がなかなか増加しないことに大変心配されているご両親は多いかと思います。
しかし、赤ちゃんの哺乳力は単にその吸い方の上手下手に影響されることも多く、授乳に関するちょっとしたアドバイスによって良好な体重増加が得られる場合も多くあります。
又、1ヶ月時では黄疸が続いているケースが多く、「まだ眼の色が黄色いのですが」とか「友達に黄色いねといわれるんです」とお悩みになっておられる方も多いかと思います。
勿論、病気によって黄疸が長く続いている場合もありますが、診察すると実際は心配する必要がない状態がほとんどです。
そして、生後1ヶ月頃には赤ちゃんにビタミンKシロップを飲んでもらいます。
これは赤ちゃんの血管の弱さを補うもので、投与することによって重篤な出血を未然に防ぐ大切な効果があります。
ビタミンKシロップは甘いので、赤ちゃんは喜んで飲んでくれます。
生後3〜4ヶ月には、あやすと喜んで笑ったり「あーあー」、「うーうー」と補語を話すようになったり、あるいはお父さんお母さんを眼で追いかけたりと赤ちゃん特有の可愛い仕草が多くみられはじめます。
又、そろそろ首がすわり始めるため、自由に首を動かして辺りを見回したり、頭を持ち上げたりし始めます。
さらに6ヶ月では、寝返りやおもちゃを持って遊ぶことが始まりますし、物音に対する反応も明確になって来ます。
8ヶ月ではお座りを、10ヶ月では掴まり立ちを始めるでしょう。
又、ご両親の仕草をまねたりし始める事もこの時期の特徴です。
このような発達の評価においては、お父さんやお母さんの観察力が一番確かな指標です。
1歳になると、いよいよ伝い歩きや独り立ち、独り歩きを始めますが、歩き始めの時期には大きな個人差があります。
しかし差を感じるのもこの時期だけで、歩き始めればその後の発育に差を認めない事がほとんどです。
歩き始めは赤ちゃんにとっては大変勇気のいる初めの一歩です。
親御さんが励まして、楽しく、元気よく踏み出す事が出来る様応援して上げて下さい。
又、1歳を超えると補語から段々はっきりした言葉を話し始めます。
出来るだけ沢山の言葉に触れることで、赤ちゃんの言葉もどんどん彩り豊かになっていきます。
こうした発達の様子はあくまで目安に過ぎません。
お座りをしないまま立ち上がる赤ちゃんもいますし、1歳半まで言葉が出なかったのに、2歳になった途端、賑やかに話し始める子もいます。
この様な個人差をしっかりと評価して異常がないかどうか判断するのが、私達小児科医の大きな責務であると思っております。



赤ちゃんが3ヶ月を超えると、三種混合ワクチン(DPT:ジフテリア、百日咳、破傷風)、ポリオワクチンやBCGが接種可能となります。
その内、ポリオ、BCGは保健所にて接種を行っております。
三種混合ワクチンは、先ず3〜8週間の間隔で3回接種し、3回目終了後1年〜1年半の間に追加接種を行います。
1歳を超えると、はしかと風疹の混合ワクチンであるMRワクチンを先ず接種します。
更に、水疱瘡やおたふく風邪のワクチンも接種可能になります。
これらは任意接種ではありますが、是非接種される事をお勧め致します。
ポリオワクチン、BCG、MRワクチン、水疱瘡やおたふく風邪ワクチンを接種した後、他のワクチンを接種する場合は各々4週間の間隔を空ける必要があります。
一方、三種混合ワクチン接種後に、他のワクチンを接種する場合には1週間の間隔で大丈夫です。
しかし、ワクチン接種のスケジュールを立てるのはなかなか困難ですので、かかりつけの小児科で相談して下さい。



日本の周産期死亡率(妊娠22週から生後1週間迄に死亡する赤ちゃんの割合)は年々低下しています。
2005年では、出生1000人当たり3.3人で先進国の中でも群を抜いて低く、今や最も安全に赤ちゃんが生まれる国となっています。
しかし、この数字は300件のお産のうち1人は助からない赤ちゃんがいる事をも意味しております。
特に妊娠36週以前の早産では、赤ちゃんの肺が未熟で拡がらず出生時に呼吸困難になる事があります。
また赤ちゃんが子宮内で低酸素になると、腸の動きが一時的に活発になり肛門が緩んで便を出し、それを吸い込んで窒息する事もあります。
この様に胎内で低酸素であったり、分娩時のストレスが強すぎたり、あるいは赤ちゃんにもともと異常がある場合には新生児仮死という状態になってしまいます。
いずれも赤ちゃんの生命に係わる緊急事態で、分娩直後から小児科医の速やかな対応が必要となります。
当院では危険性が高いお産が予想される際には、あらかじめ分娩時に小児科医が立ち会って赤ちゃんの状態に対応することが出来ます。
又、出生時の赤ちゃんの状態が予想外に悪く、たとえ小児科医が分娩時に立ち会うことが出来なくても、産科医から小児科医に連絡して新生児専門の関連施設へ速やかに赤ちゃんを搬送する事も可能です。
私たち小児科医はこうした出産時の対応だけでなく、入院中の診察や外来での定期健診を通して、無限の可能性を秘めたご両親の大切な赤ちゃんの健康をサポート致します。



京都府下、京都市内にお住まいの満3歳までの乳幼児には、保険負担が1ヶ月200円の乳幼児医療費受給制度があります。
社会保険又は国民健康保険に加入の上、福祉事務所で申請手続きをして下さい。
医療機関を受診される時には、保険証と乳幼児医療受給者証をご提示下さい。
国民健康保険に加入の方は、「療養費払い」の制度がある場合とない場合がありますので、受付でお尋ね下さい。


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