ブライダルチェック
これから結婚する方々のためのいろいろな婦人科的なチェックです。
まず、何かご心配な症状などが無いか丁寧に問診させていただきます。
たとえば、生理痛がひどい、生理が不規則、おりものが気になる、などです。
(何も自覚症状やご心配な事がない場合は別ですが、何かある場合はその症状に応じて検査の追加を考えます。)
そして子宮や卵巣に異常が無いかを、外診や内診、超音波にて診察します。
(もちろん、ご希望、必要がない限り不必要な内診は行いません。)
また、結婚して元気な赤ちゃんを産んでいただくためにも必要な血液検査、たとえば風疹や感染症、貧血などのチェックを行います。
なお、基礎体温表をお持ちになっていただければ、非常に参考にさせていただける場合があります。

避妊相談
健やかな家族計画のために大切な方法の相談です。避妊法にはいろいろな種類があります。

ピル(女性ホルモン剤です。)
確実に服用すれば、避妊効果はほぼ100%です。また、子宮体癌や卵巣癌になりにくくなります。生理痛も軽減します。ただし、子宮頚癌、心臓や血管の病気は増加しますので、ヘビースモーカーにはお勧めしません。また、STD(性行為感染症)の予防効果はありません。
生理が始まった日から5日目より内服し、21日間のみ続けます。のみおわったら、個人差はありますが、だいたい2、3日で生理が始まります。(低容量ピルは1999年9月に認可されました。詳しくは医師にご相談ください)

IUD(リングともいいます。子宮内に器具を装着します。)
生理終了直後、排卵前に装着します。一度いれたら、長く効果が持続します。ただし、自然に位置が変わったり、脱落したりする事もあり、効果も100%ではありません。また、不正出血、感染を起こすことがまれにあります。これもSTD(性行為感染症)の予防効果はありません。

永久避妊法
手術で卵管をくくり、切断します。卵巣や子宮はそのままなので、女性ホルモンはそれまでと変わりません。生理もそれまでどおりです。ただし、一度手術するとまた妊娠したくなってもできません。また、ごくまれに、自然に卵管がつながって妊娠する事があります。

以上が主な産婦人科での避妊法です。どの方法も一長一短ですので、詳しくは医師にお尋ねください。

また、当院には受胎調節実地指導員の看護師が2名在籍しております。個別に避妊相談を受付しておりますので、ご希望の方はお問合せください。

性感染症(STD、STI)の検査と治療
性行為によって感染する病気の検査と治療です。
クラミジア、梅毒、淋病、性器ヘルペス、トリコモナス、その他などがあります。
症状は病気の種類によって、おりものが増えたり、かゆみが出たり、痛み、発熱発疹、あるいはまったく無症状なものまでさまざまです。
当院では、ご相談内容に応じて内診や外診、血液検査などをさせていただきます。
治療法は診断がつけば内服薬や、膣錠、注射薬などで治療します。
たいていの性感染症は、セックスパートナーと一緒に治療しなければ、またお互いにうつしあってしまいます。(ピンポン感染といいます。)
必ず、お二人での同時治療が必要です。当院では、ご希望に基づきパートナーのお薬も処方致します。
→詳しくはこちらをご覧ください

生理痛がひどいとき
生理痛は非常に個人差があります。ほとんど痛みを感じない方から、鎮痛剤をひどい日だけのむ方、あるいは薬なしではすごせない方。
生理痛は、原因はすべてわかってはいませんが、子宮が血液を出すときの収縮の痛みや、子宮口の硬さ、子宮の向き、角度などが関係していることはわかっています。ですから、強い生理痛の方が必ずしもすべて異常ではありません。分娩すると子宮口が柔らかくなるために、自然に生理痛が楽になることもあります。
ただ、やはり日常生活に差し障りがある場合は念のために一度診察を受けられたほうがいいでしょう。
ひどい生理痛の人たちの中には、子宮筋腫や子宮内膜症が見つかるときもあります。
まず、生理痛が何かの病気によっておこっているのではないことを確認しなければいけません。そして、痛みを和らげるために、鎮痛剤や漢方薬、場合によりピルや女性ホルモンを一時的にとめるようなお薬をそれぞれの状態に応じて投与させていただきます。

生理以外の出血があったとき
生理以外の出血の原因はいろいろあります。
まず、出血がどこの部分から出ているかが問題になります。
怪我や炎症、腫瘍による腟からの出血。びらんやポリープ、怪我、腫瘍による子宮の入り口の部分よりの出血。子宮筋腫、ポリープ、ホルモンによる子宮の中からの出血。また、婦人科以外の内科的な病気のとき。
いろんな可能性が考えられますが、まず、一番心配なものは悪性の腫瘍です。
そして、もし悪性のものであっても、初期の段階ならほとんどの人が完治します。
また、悪性のもので無くとも、早期なら筋腫や子宮内膜症のように薬でコントロールできるものが、発見が遅くなってしまったために手術以外の方法が無くなる事もあります。
逆に、排卵期出血のようにまったく悪いものでないのに、自分で悪いものと思いこんで本来なら必要の無い不安な時間を過ごしてしまったりもします。
生理以外の出血は、排卵期の出血以外は基本的には異常な出血です。
できるだけ早く受診をお勧めします。

生理を旅行、試験、仕事、結婚式などで移動したいとき
生理の移動は、ホルモン剤を内服します。
ただし、遅らせる場合は少なくとも次回の生理が始まる予定日の5日前には開始します。
また、妊娠をしていないか注意が必要です。
逆に早めたい場合は、できれば生理が始まった日から5日以内には開始します。
どちらの場合も時期が遅れるとお薬が効かないことがあります。
また、お薬の影響で眠くなったり、吐き気や倦怠感が出る事があります。
生理を移動したいときは早めに(できれば1カ月以上前に)医師にご相談ください。

生理が遅れてしまったとき
いつもより生理が遅れてしまったときは、まず気軽に産婦人科に行きましょう。
生理が遅れる原因は、妊娠はもちろんですが、ほかにもいろいろ考えられます。
たとえば、心配事や環境の変化、ダイエットでも生理は遅れる事があります。
また、気軽にのんだお薬などの影響や、中には、まったく産婦人科以外の病気で排卵がとまってしまったりします。
また、妊娠も必ずしも正常妊娠とは限りません。
流産や子宮外妊娠は、診断が遅れると生命にかかわる事もあります。
自分の身体を守るためにも、できるだけ早く産婦人科を受診し、相談しましょう。

おなかが痛くなるとき
腹痛の原因はさまざまです。
産婦人科的な原因としては、妊娠に伴うもの(子宮外妊娠、流産、早産など)
ホルモン的なもの(生理痛、排卵痛、卵巣出血など)
それ以外のものに、感染(クラミジアや、その他の雑菌によるもの)、腫瘍(卵巣腫瘍の破裂、捻転、子宮筋腫など)
その他にもいろいろな原因が考えられます。
原因によっては、診断が遅れると、命取りになるほどの重篤な病気がたくさんあります。
あまり、我慢しすぎずに受診をお勧めします。

最近、おなかが急に出てきたと感じるとき
もちろん、急に太ったりすると当然おなかは出てきます。
これは、脂肪によるものです。
しかし、場合によっては卵巣腫瘍や子宮筋腫が急に大きくなったためであったり、水がたまったりしておなかが出てくる事があります。
特に、卵巣腫瘍は急激に大きくなる事がしばしばあります。
しかも、痛みなどの自覚症状があまり無い事が多いです。
もし、ご心配であれば、一度受診ください。

かゆみ、痛み、がある、おりものが多い
やはり原因はいろいろ考えられます。
アレルギー性のもの、温度差によるもの(急に気温が上がった時や、お風呂に入った後)また、雑菌やカビの感染によるもの。
ある程度問診で見当がつくものもありますが、検査しないとわからないものもあります。
たとえば、日常よくみられるものにカンジダというカビの一種による感染があります。
症状は、外陰部、腟に強烈なかゆみとヨーグルトのような大量のおりものです。
また、トリコモナスといった、やはりかゆみと黄色いおりものが出るものもあります。
いずれも腟の中にお薬を入れて治療します。
治りにくいときは、内服薬をのんでいただくときもあります。
また、かゆみはほとんど無く、おりものも人によってはあまりふえませんが、ほっておくと不妊症や流産、早産の原因になることがあるクラミジア感染症というものもあります。
また、外陰部の水疱と痛み、時に発熱を伴う外陰ヘルペスなど。
このような感染症には、内服薬や、場合により点滴のお薬を使う事もあります。
また、多くの場合セックスパートナーも同時治療を必要とします。

パートナーが性感染症(STD、STI)といわれたとき
性感染症(STD、STI)にはいろいろな種類があります。
病気の種類によっては必ずしも症状が見られないときがあります。
症状が無いからといって自分は大丈夫と思っていると、知らないうちにとり返しのつかないことになります。
それに、せっかくパートナーが治療しても、自分が知らないうちに感染してしまっていたら、またパートナーにうつしてしまいます。(ピンポン感染といいます)。
必ず、思い当たる症状がパートナーにみられたり、すでに医師の診断が出ている場合は自分も産婦人科を受診しましょう。
なお、受診されるときにパートナーの正確な病名や処方されている薬の名前や投薬期間を医師にお申し出いただきますと、治療のために非常に参考になることがあります。

排尿時の痛み
一言で排尿の時に痛いといっても、いろいろな原因が考えられます。
まず、多くみられるものに膀胱炎があります。
症状は、排尿時の痛み、残尿感、血尿、頻尿などで、熱はあまり出ない事が多いです。
治療は抗生物質です。
また、尿道の外傷や炎症でも痛みが起こります。
外陰部にできものや外傷があって尿がしみるために痛む場合もあります。
比較的よくみられるものに外陰ヘルペスがあります。
症状は、初めて感染した場合、外陰部にたくさんの水疱が出ます。
そして、時間がたつうちに水疱が潰瘍となり、発熱も伴う事があります。
痛みはひどく、時には歩けないくらい痛みます。
抗ウイルス剤の塗付、内服、もしくは点滴で治療します。
また、カンジダや雑菌による外陰腟炎などでしみて痛む場合もあります。
いずれにせよ、一度受診ください。場合によっては泌尿器に紹介になることもあります。

検診で再検査が必要と言われたとき
まず、検査データをお見せして、どんな検査が必要かを説明いたします。
たとえば、子宮癌検診で再検査必要といわれた場合、もちろん細胞の再検査をします。
ただし、再検査必要といわれた方が必ずしも子宮癌であるとは限りません。
たとえば、腟炎などの方でも場合によっては再検査必要と指示される事もあります。
また、一時的な卵巣の腫れと思われるものや、治療の必要性があまりない子宮筋腫といったようなものでも同じです。
病気の状態や種類によっては、定期的なフォローが必要です。
そして、万が一悪性という検査結果が出ても、定期的なフォローを受けられている方は初期の状態で見つかることが多くあります。
再検査必要という診断はわりとよく見られます。
どうぞ、早合点したりして必要のない心配をする前にご相談ください。

外陰部にできものなどができたとき
一言でできものといってもいろいろなものが考えられます。
たとえば、雑菌が皮膚に入り、膿んでできたもの。
単純ヘルペスというウイルスの感染により、左右対象に水疱や潰瘍をつくるもの。
やはりウイルスの感染のため先のとがったいぼがどんどんはえるもの。
バルトリン腺がつまったり感染をおこして、腟の入り口の片方が腫れあがるもの。
その他にもいろいろな病気が考えられます。もちろん、まれには悪性のものもあります。
ほとんどの場合、産婦人科医の視診で診断可能です。
また、原因によって、お薬の内服や注射、点滴、病巣の切開や電気メスでの切除、手術などの治療をします。

子宮筋腫や卵巣のう腫が心配なとき
どちらもはっきりした原因はわかっていませんが、とてもポピュラーな病気です。
子宮筋腫は中高年の女性に多く、良性の腫瘍です。まったく無症状のことも多いのですが、できる場所や大きさによって、生理の量が増えたり、生理以外の出血をおこしたり、腰痛、腹痛、不妊などの原因となることがあります。
治療法は、お薬と手術の2種類があります。
お薬は、女性ホルモンを少なくするような作用があります。筋腫には効果がありますが、更年期障害のような症状が出る事があります。また、漢方治療も行っています。
手術の方法も、今後妊娠を望む方には筋腫だけを取る方法、妊娠はもう望まれない方には子宮ごと取る方法を考えます。ただし、状態によっては、筋腫だけを取る方法ができないこともあります。
卵巣のう腫はいろいろな種類があり、自然に消えたりするタイプと子宮内膜症によるタイプを除けば、治療は基本的には手術です。
ただし、どちらの病気もその程度や種類によってすぐに治療を必要としない場合があります。
あまり急速に大きくならないものや、良性の可能性が高い場合などは、外来でフォローされる場合もあります。
当院では複数の医師が一人の患者さんを診療する事が可能ですので、その特色を生かして治療方針を全員で考えます。
一人の医師の意見だけでなく、同じ病院内で複数の医師の意見が得られます。(セカンドオピニオン)
また、必要であれば、さらに高次の医療機関への紹介も行っております。


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